バイオインフォマティクスの解析ツールを実行するために自身のコンピュータに
Python環境を用意する必要がある場合がありますが、環境構築やバージョン管理などに起因するトラブルに見舞われることがあります。
Dockerと呼ばれる、コンテナ型仮想化技術を用いてアプリケーションの実行環境を準備できるプラットフォームを用いることによって、それらのデメリットを回避できることに加え、マシン間での環境共有が容易になるなどのメリットがあります。
Windows 10やWindows 11では、
Linux 用 Windows サブシステム (Windows Subsystems for Linux: WSL)を導入することで、Linuxを仮想的に実行するための環境を整えることができます。WSLは、「本物のLinux」でありながらWindowsの一部としてシームレスに使えるという点が特徴です。今回はその後継版である「WSL2」を導入し、Ubuntuをインストールした環境(
動画マニュアル)で、
Docker Desktopをインストールし、Pythonの環境構築をする方法について紹介します。また、高機能エディターである「
Visual Studio Code (VSCode)」を用いて、Dockerを利用するための設定方法やPythonファイルをVSCodeで編集する方法についても紹介します。