RNAseqChefをDocker環境で使って公開RNA-seqデータの3群間多重比較解析を行う

RNAseqChefは、RNA-seqにより得たカウントデータを自動的に解析・可視化するウェブアプリケーションです(原著論文: A web-based integrative transcriptome analysis, RNAseqChef, uncovers the cell/tissue type-dependent action of sulforaphane日本語マニュアル)。単一のデータセットの解析だけでなく、複数のデータセットの結果を統合解析することができるほか、RNA-seqのカウントデータからChIP-seqやATAC-seqの解析で得られた遺伝子セットを抽出・解析するマルチオミクスな解析も可能です。解析結果は画像、テーブル、ドキュメント形式でまとめてダウンロードすることができます。本動画では、3 conditions DEG (3群間多重比較の遺伝子発現変動解析) の使い方について詳細に解説します。
また、RNAseqChefは本動画の撮影時点ではウェブサーバー上でも実行可能ですが、アクセスの集中などの要因で繋がらない、実行できない場合などが考えられます。さらに、サンプルサイズが大きいデータ(n > 50)の解析など、サーバーのメモリ上限の都合上、解析を実行できない場合もあります。このような問題を解消するために、Docker版のソフトウェアを用いてRNAseqChefを実行する手順についても紹介します。Docker版では、サーバー上にデータをアップロードせずにお手持ちのPC内で解析を実行するため、守秘義務のあるデータも安心して解析することができます。
RNAseqChefの使い方については合わせて、「RNAseqChef を使って公共データベース上のRNA-seqデータに対して2群間の比較解析を行う」および「RNAseqChef: 遺伝子発現変動を自動的に可視化するRNA-seq統合解析ツール @ 日本エピジェネティクス研究会リソースセミナー」もご覧ください。

Highlights

  • 00:10 1. RNAseqChefの概要
  • 02:20 2. DockerインストールからローカルでのRNAseqChefの起動まで
  • 04:49 3. ターミナルでのDockerコマンド操作
  • 08:28 4. 公共データベースGREINからのデータの取得
  • 10:32 5. 3 conditions DEG: インプットデータ・セッティングパネルの設定
  • 12:29 6. 3 conditions DEG: Result overview の説明
  • 13:09 7. 3 conditions DEG: GOI (Genes of interest) profiling の説明
  • 13:59 8. 3 conditions DEG: Enrichment analysis の説明
  • 14:20 9. 解析結果とレポートの一括ダウンロード

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240411_RNAseqChef_Docker.mov

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