g:Profilerはエストニアの研究グループ BIIT (Bioinformatics, Algorithmics and Data Mining Group) が開発している、遺伝子リストのエンリッチメント解析や ID 変換をブラウザ上で行うことができるツールです。(原著論文: g:Profiler: a web server for functional enrichment analysis and conversions of gene lists (2019 update).)
エンリッチメント解析を行うことができる「gGOSt: Functional profiling」では、467種の生物種をサポートしており、また数百種類の遺伝子IDに対応しています。遺伝子の機能アノテーション情報はEnsemblから定期的にデータを取得しアップデートされており、またエンリッチメント解析の対象としてGene Ontology、KEGG、Reactome、WikiPathways、 miRTarBase、TRANSFAC、Human Protein Atlas、Human Phenotype Ontologyなどが含まれています。今回の動画ではヒトの肝臓特異的に発現する遺伝子(RefExから取得)のGeneSymbolリストをクエリとして使用しています。
遺伝子IDの変換は、「g:Convert: Gene ID conversion」から行うことができ、60以上の生物種で40個の遺伝子ID同士の変換に対応しているほか、ヒトでは、98個の遺伝子IDが対応しています。