本日の統合TVは、2018年4月7日に開催された
国立遺伝学研究所 一般公開 講演会2018から、
城石 俊彦 教授 による「日本産マウスのはるかな旅路」をお送りします。約50分です。
「国立遺伝学研究所は世界中から野生マウスや愛玩用マウスを集め、30年をかけてマウス系統を多数つくってきました。 それらの系統のゲノム解析を行い、米国で作られた基準系統と比較したところ、 パンダ様の白黒ぶちの日本産系統と良く似たゲノム配列が基準系統に混じっていました。 欧米には日本産のパンダ様マウスをメンデル法則検証のため実験に使ったという古い文献が残っています。 江戸時代末にヨーロッパに渡ったパンダマウスの祖先と、かの地のマウスから生まれた子孫が基準系統であり、 日本産パンダマウスが150年というはるかな旅路を経て故郷に帰ってきたことがわかりました。」